研究者総覧

津元 裕樹 (ツモト ヒロキ)

  • プロテオーム研究 主任研究員
Last Updated :2024/12/27

研究者情報

学位

  • 博士(薬学)(名古屋市立大学)

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J-Global ID

研究分野

  • ライフサイエンス / 薬系分析、物理化学

研究活動情報

論文

MISC

産業財産権

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 津元 裕樹
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 津元 裕樹
     
    本研究課題は、タンパク質の糖鎖修飾に含まれるシアル酸の結合様式まで容易に区別する質量分析法(MS)を基盤とする新規なシアリル化糖鎖・糖ペプチド解析法の開発と応用研究である。 (A) 新規シアリル化糖鎖解析法の開発:研究代表者はこれまでの研究において、シアル酸の誘導体化とMALDI-MSを組み合わせたヒト血漿タンパク質のN-結合型糖鎖解析法を構築した。2019年度は、MALDI-MS用に調製したサンプルでもナノLC-ESI-MS(/MS)を用いで分析できるようにするため、ナノLC分離およびESI-MS分析条件の検討を行い、分離・分析条件を最適化した。 (B) 新規シアリル化糖ペプチド解析法の開発:2019年度は、ヒト血漿由来の精製タンパク質およびヒトプール血漿を用いて糖ペプチド解析法の開発を行った。タンパク質の還元、アルキル化、酵素消化、アミノ基の保護、シアル酸の誘導体化、糖ペプチド精製条件などの前処理法を確立した。誘導体化されたペプチド混合物をナノLC-ESI-MS/MSを用いて分析し、データベース検索により誘導体化シアル酸を含む糖ペプチドを同定・定量できる分析系を構築した。また、誘導体化されたN-結合型糖鎖においてもN-グリコシダーゼ処理によりN-結合型糖鎖を切断できることを実証した。これにより、本分析法は網羅的なO-結合型糖ペプチド解析にも利用できる可能性が示唆された。ヒトプール血漿を用いた検討では、N-結合型糖ペプチドの同定数を向上させるため、親水性相互作用クロマトグラフィーによる糖ペプチド精製条件を最適化した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
    研究期間 : 2017年06月 -2019年03月 
    代表者 : 岩本 真知子; 三浦 ゆり; 津元 裕樹
     
    糖尿病合併症としての認知症は、糖尿病の予後を悪化させる大きな原因となっている。このため、認知機能の低下を早期に発見して治療を開始することは重要な課題であり、初期の認知機能低下に対する診断指標の開発が求められている。そこで本研究では、大規模長期縦断コホート(SONIC)を用いて糖尿病患者群を追跡調査し、認知機能低下前後の同一対象者の血漿タンパク質についてプロテオミクスによる比較解析を行った。今後、糖尿病に合併した認知機能低下の診断マーカーとしての有用性について明らかにする。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 三浦 ゆり; 津元 裕樹; 橋井 則貴; 遠藤 玉夫
     
    本研究では、超百寿者(105歳以上)の血漿糖鎖に多い高分岐かつ高シアル酸含有糖鎖のキャリアタンパク質を調べるためグライコプロテオミクスを行い、そのひとつがハプトグロビンであることを明らかにした。また、シアル酸の結合様式を識別して分析する化学誘導体化法 (SALSA)を用いて、超百寿者においてシアル酸の結合様式が変化する糖鎖があることを明らかにした。今後さらに、これらの糖鎖の健康長寿における生物学的役割を明らかにしていく。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 津元 裕樹
     
    本研究課題では、2段階クリック反応を利用したO-GlcNAc化プロテオーム解析法の開発と糖尿病モデル動物への応用を目的とした。モデルペプチドを用いた検討により、2段階クリック反応を利用してO-GlcNAc化ペプチドを濃縮できることを実証した。糖尿病モデル動物の腎臓を用いてO-GlcNAc化プロテオーム解析を行い、28のタンパク質に由来する34のO-GlcNAc化ペプチドを同定した。また、相対的定量解析を行い、2倍以上に増加あるいは減少するO-GlcNAc化タンパク質を明らかにした。
  • シアル酸結合様式を区別したN結合型糖鎖解析による健康長寿マーカーの開発
    三井住友海上福祉財団:2016年度 研究助成(高齢者福祉部門)
    研究期間 : 2016年11月 -2017年11月 
    代表者 : 津元 裕樹
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 沢辺 元司; 三浦 ゆり; 津元 裕樹; 副島 友莉恵
     
    加齢とともに血管平滑筋細胞の構成タンパクが変化し、血管機能を低下させると想定されている。本研究ではヒト大動脈中膜の加齢性変化をプロテオーム解析した。対象は高齢群、中年群、若年群の病理解剖大動脈サンプルである。プロテオーム解析は2D-DIGEおよびiTRAQ法を用いた。加齢に伴いアクチンファミリー、細胞外基質、抗酸化のタンパクに発現の変動を認めた。すなわちアクチンファミリータンパクではアクチンの減少および他のアクチン関連タンパクの増加を、また抗酸化タンパクおよび酸化マーカーの増加を高齢者に認めた。以上よりアクチンとアクチン関連タンパクのインバランスおよび抗酸化タンパク質の増加を高齢者に認めた。
  • 糖尿病におけるO-GlcNAc化修飾異常の解析
    花王健康科学研究会:第13回花王健康科学研究助成金
    研究期間 : 2015年12月 -2016年11月 
    代表者 : 津元 裕樹
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2013年04月 -2015年03月 
    代表者 : 津元 裕樹
     
    本研究では、質量分析法を用いた高感度なS-ニトロシル化タンパク質の分析手法の開発を目的とした。S-ニトロシル基の選択的かつ効率的な還元剤の開発を行い、トリフェニルホスフィンエステル誘導体の一つがアスコルビン酸と比較して有用である可能性を示唆できた。また、水溶性トリフェニルホスフィン誘導体TXPTSは、質量分析によるS-ニトロシル化ペプチドの検出と修飾部位の解析に有用である可能性を示唆できた。
  • 質量分析法を用いた細胞内ニトロキシルの高感度検出法の開発
    科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2010年04月 -2012年03月 
    代表者 : 津元 裕樹
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 中川 秀彦; 宮田 直樹; 鈴木 孝禎; 津元 裕樹
     
    有機ラジカルであるTEMPOを酸化ストレス感受性部として含み、細胞核に局在して酸化ストレスに応答する酸化ストレスプローブを合成した。本プローブは蛍光性を有することで細胞内局在が確認でき、また酸化ストレスに応答して常磁性を失うとともに、蛍光特性が変化することを培養細胞系で確認した。さらにマウスを用いた電子スピン共鳴イメージングにより組織分布を確認することができ、常磁性変化を利用した生体応用が可能であることが示された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2010年 -2011年 
    代表者 : 津元 裕樹
     
    本研究では、質量分析法(MS)を用いて特異的かつ高感度にニトロキシル(HNO)を検出する分析手法の開発を目的とした。MSにおける高感度化のために塩基性骨格を有し、水溶性のチオール化合物を合成した。チオール化合物とHNOの反応生成物であるスルフィンアミドを特異的に検出するため、MRM法による検出法を確立し、スルフィンアミドがHNOのマーカーとして有用である可能性を示唆できた。

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