研究者総覧

横山 友里 (ヨコヤマ ユリ)

  • ヘルシーエイジング研究 研究員(主任級)
Last Updated :2024/12/27

研究者情報

学位

  • 博士(食品栄養学)(東京農業大学大学院)

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科研費研究者番号

  • 30781231

J-Global ID

学歴

  • 2014年04月 - 2016年03月   日本学術振興会特別研究員(DC2)
  • 2013年04月 - 2016年03月   東京農業大学大学院   農学研究科   食品栄養学専攻 博士後期課程
  • 2011年04月 - 2013年03月   東京農業大学大学院   農学研究科   食品栄養学専攻 博士前期課程

研究活動情報

論文

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 改良版食品摂取の多様性得点の開発と妥当性および有用性の検討
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 横山 友里
     
    本研究では、現在の日本人高齢者の食品摂取の多様性を適切かつ簡便に評価可能な『改良版食品摂取の多様性得点』を開発し、その妥当性およびフレイル予防に対する有用性を検証することを目的に、今年度は既存の食事調査データをもとに以下の検討と食事記録調査を行った。2012年鳩山コホート調査または2013年草津縦断調査に参加した65歳以上の地域在住高齢者1089名を解析対象とした。栄養素等摂取量および食品群別摂取量は、簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)を用いて調べた。DVSは、熊谷らのDVS(日本公衛誌、2003)を用い、改良版DVSはDVSの構成食品である10食品群の各摂取量について、男女別の摂取量の中央値に対して多い場合(中央値以上)を1点・少ない場合(中央値未満)を0点とした合計点(0‐10点)として算出した(MDVS1)。食事の質の評価指標として、The Nutrient Rich Foods Index9.3に基づき、砂糖を除く11項目の栄養素摂取量について、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」における推奨量に対する比率の平均値をとり、Overall nutrient adequacy score(ONA)得点を算出した。さらに、MDVSは、ONA得点に対する予測精度を高めるため、DVSの10の構成食品のほか、穀類、その他の野菜摂取量を追加し、重回帰分析の標準化係数で重みづけして算出した(MDVS2)。分析の結果、DVSとONA得点の間に有意な相関関係がみられたが、MDVS1とMDVS2ではDVSより強い関係がみられた。ONA得点を従属変数とした重回帰分析における調整済みR2乗は、DVSやMDVS1に比べ、MDVS2で高く、ONA得点に対する予測精度が高まった。摂取量を加味し、構成食品の追加や各構成要素の重みづけにより、食事全体の質をより反映できることが示された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
    研究期間 : 2016年08月 -2018年03月 
    代表者 : 横山 友里
     
    地域在住高齢者を対象に、食事摂取パターンの実態を明らかにし、フレイルとの横断的関連を検討した。その結果、主食・主菜・副菜を揃えて食べるのが1日2回以上の頻度が、毎日と回答した群を基準としたとき、2~3日以下の群でプレフレイル・フレイルの該当リスクが有意に高かった。また、夕食たんぱく質摂取比率(P%)の代わりに朝食P%、昼食P%を1%増やすと、プレフレイル・フレイルの該当リスクが低値を示した。以上の結果から、主食・主菜・副菜を1日2回以上揃える頻度を増やすこと、朝食および昼食のたんぱく質摂取量を増加させ、毎食のたんぱく質摂取量を一定量確保することが、フレイル予防にかかわる可能性が示唆された。
  • 高齢者における貧血と健康寿命の関連-食生活面からの検討-
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
    研究期間 : 2014年04月 -2016年03月 
    代表者 : 横山 友里
     
    本研究は高齢者の貧血と健康寿命の関連を検討するとともに、食生活面から高齢者の貧血予防策を明らかにすることを目的に、平成27年度は以下2つの研究課題を検討した。【課題1】平成15年~23年における国民健康・栄養調査のデータを用いて、高齢者の貧血の年次推移と食生活との関わりを検討した。その結果、貧血を有する高齢者の割合は、男性では、平成15年で24.1%、平成23年で20.9%であり、女性では、平成15年で26.2 %、平成23年で19.8%であった。年齢階級別に貧血を有する高齢者の割合をみてみると、65歳以降加齢とともに増加した。また、高齢者を貧血の有無により2群に分け、栄養素等摂取量および食品群別摂取量(粗摂取量およびエネルギー調整済み摂取量)を比較した結果、男女ともに貧血有群が貧血無群に比べて、エネルギー摂取量、たんぱく質をはじめとした多くの栄養素や食品群の摂取量が有意に少なかった。【課題2】平成26年度の研究結果より、食品摂取多様性得点が高いことと貧血との横断的関連が明らかになった。これらの関連をより詳細に検討するうえで、今年度は、貧血と密接に関連する血中のビタミンB群(葉酸、ビタミンB12)およびホモシステイン濃度と食品摂取多様性得点との関連を検討することとした。その結果、食品摂取多様性と血清葉酸、血清ビタミンB12とは正の関連がみられ、ホモシステインとは負の関連がみられた。これらの結果から、75歳以上の後期高齢者数が今後急増する我が国において、高齢者の貧血予防が今後益々重要になるとともに、食生活面からの貧血予防策として多様な食品摂取が関わる可能性が示唆された。

その他のリンク

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